分け、現在のスポーツ参加状況との関わりをみると図2に示すとおりとなった(p<0.001:χ2検定による)。現在何らかの組織的なスポーツ活動に参加している者の割合は、?@、?B、?A、?Cの順で大きく、そのうち、体育会に所属している者の割合は、?B、?@、?A、?Cの順で大きかった。なお、所属していた運動部の競技レベルと現在のスポーツ参加状況との間には、有意な関連は見出されなった。
2. 中学校での運動部活動への意識と現在のスポーツ参加状況
中学校の運動部活動への意識に関する25項目(表2-4-(1)〜(25))に対して因子分析を行った。中学校での運動部活動経験者のデータのうち、因子分析を行う関係上これら25項目について欠損値のないデータのみを使用し(n=617)、以後の集計もこのデータに対して行った。この結果、体育会所属者93名、サークル・クラブ等の所属者309名、不参加の者215名のデータとなった。
主因子法による因子分析の結果、回転前の固有値が1,000以上であることを目安にして以下の5因子を得た(表3)。負荷量が高く(0.4000以上)、他の因子に対して高い負荷量をもたない項目の内容から、それぞれの因子を次のように命名した。
第1因子「指導者の効果性」