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はじめに

 

財団法人体育科学センターでは、現在3つの専門委員会を設けてプロジェクト研究を進めているが、平成8年度に各委員の行なった研究の報告および過去3年間の研究のまとめ等をまとめて、ここに「発育と加齢の科学1998、体育科学第26巻」を刊行する運びとなった。

 

1. 第26巻の内容

第26巻の編集は従来とほぼ同様の方針に従って行なった。さらに、過去3年間のプロジェクト研究のまとめを加えて編集した。すなわち、各プロジェクトの専門委員から提出された平成8年度の研究成果をまとめた論文を、編集委員が分担して査読し、必要があれば執筆者に加筆、訂正を求めた。

それぞれの専門委員会の研究内容の概要は以下のごとくである。

 

運動処方専門委員会:学校スポーツ活動への体育科学的接近

小・中学校における体育教材の科学的分析を、

1. 児童および生徒の運動処方に関する研究調査

2. 体育授業の生理学的分析とカリキュラム作成に関する研究調査

の2テーマを中心に研究を行なった。

 

調整力専門委員会:姿勢・歩行調整能の発育と退行

発育期にある幼児、児童に加えて、高齢者の調整力をとりあげ、

1. 幼児および児童の運動生理学的特徴に関する研究調査

2. 幼児および児童の健康法に関する研究調査

3. 高齢者の調整力に関する研究調査

の3テーマを中心に研究を行なった。

 

体力調査専門委員会:中高年者の健康指標としての体力

中高年者の体力を主としてとりあげ、

1. 中高年齢者の生き甲斐を促す「活動的生活スタイル」に関する研究調査

2. 日常的運動が老化過程(エイジング)に与える影響についての研究調査

の2テーマを中心に研究を行なった。

 

2. 謝辞

「体育科学第26巻」を無事発刊できたのは、論文を提出していただいた研究者諸氏のご努力の結果によるものであるが、同時に、本センターの創立以来毎年研究調査事業に多額の補助金をいただいている日本財団(会長曾野綾子氏)、たえざるご後援をいただいている財団法人水野スポーツ振興会(会長水野健次郎氏)、そして、財団法人発達科学研究教育センターおよびエーザイ株式会社のお蔭によるものである。ここに紙面を借りて深甚の感謝の意を表したい。

 

平成10年1月31日

財団法人 体育科学センター

理事長  岩間英太郎

 

 

 

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