・ イギリス
毒性基準あり(魚、エビ、貝の海棲生物で行う)
使用基準あり(距岸1海里以上、水深20m以上)
・ ノルウェー
毒性基準なし
使用基準あり(1事故あたり1,000 l)
・ スウェーデン
毒性基準なし(ただし、イギリスの基準を準用)
使用基準あり(距岸1海里以上、1事故1,000 l)
? 物理的防除資機材の基準の有無
前述のように物理的防除資機材の基準はなく、各国の共通した考え方は次のとおりである。
資機材の性能はメーカーの示す値で概略は把握できる。しかし、防除資機材が使用される環境は千差万別で、代表的な値として評価することはできない。したがって、油防除現場において得られる経験的知識を積み重ね、適材適所の対応がとれるように資機材を選択する能力を養うということであった。ただし、イギリスのOSRL(写真3-1)とノルウェーのSFT(写真3-2)で独自の試験水槽を持ち、防除資機材の整備に先立ち、性能テストを実施することがある。
また、SFTの水槽では資機材の性能テストを次のような条件を変えて行っているが基準というものは未だない。
テストの条件
・ 油の粘度 ・ エマルジョン化の度合 ・ 油量 ・ 波の状態 ・ 流速 | |

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写 真3-1(上) OSRLの屋外水槽