動粘度3,000cStでは、B重油の-乳化率50%以上の乳化比を示した油処理剤はA及びEで、他の油処理剤は50%以下である。10,000cStでは、油処理剤A,E及びFが 20%台、油処理剤Cが10%台でB及びDが10%以下である。
以上により通常型油処理剤の各油粘度に対する乳化性能を把握することができた。
D-1128は、高粘度油用として開発した油処理剤であり、S-5は自己攪拌型の航空機散布用油処理剤(試作品)であるが、動粘度10,000cStの乳化性能は、それぞれ81%及び55%で通常型油処理剤の乳化率に比べ数倍高い値を示した。
なお、D-1128のB重油の乳化率と他の粘度の乳化率とでB重油が低い乳化率を示したこと、外国製油処理剤の乳化率が比較的低い乳化率を示していることについては、後述するミセルの影響と推察される。
(2) 油処理剤の散布量変化に対する乳化性能

2) 試験結果
試験結果を表2-6及び図2-3に示す。
動粘度3,000cStにおける各油処理剤の対油散布率を、乳化率20%を基準としてみると、