半数の人に感染します。感染経路は大部分は性行為ですが,ときにキスや傷ついた皮膚や粘膜の接触で感染することがあります。局所に病変を起こして,次にリンパ節炎を局所に起こします。それから血液の流れに入って全身に播種を起こすという経路で広がっていきます。
臨床像としては,第1期梅毒が感染して平均3週間後に起きます。初期硬結といってやや硬い,もり上がった潰瘍性の変化を起こすことがあります。痛みはありません。それからその近くにあるリンパ節が腫れてくる。これも放置していても自然に治ります。なかには初期症状がわからない例もあります。とくに女性の場合はまったくわからないケースもあります。
第2期梅毒は,今度は血中にこのトリポネーマが回った段階をいいます。感染して平均6週間後に皮膚の発疹,バラ疹・粘膜疹,リンパ節腫大,発熱,関節痛,頭痛,それから肝炎等を起こします。当院でも,