力していかなければならないと思います。いままで常識と思われてきたことが,まったく逆転してしまったのですから,抵抗はあるでしょう。使ってはいけなかった薬を使えという話ですから,普及していくにはかなりの努力が必要です。一度アプローチしたら医師が拒否をしたからといって引き下がるのではなく,何度もアプローチし,うまく痛みがとれた患者がいたら,それを一人でも多くの医師に見せることも大切な広報活動だと思います。
参考文献
1) 世界保健機関編(武田文和訳):がんの痛みからの解放,WHO方式癌疼痛治療法,第2版,金原出版,1996年。
2) Twycross RG, Lack SA:末期癌患者の診療マニュアル,痛みの対策と症状のコントロール,第2版,医学書院,1991。
3) 厚生省,日本医師会編:末期医療のケア,中央法規,1989年。
4) 武田文和,石垣靖子編:癌患者の症状のコントロール,医学書院,1991年。
5) Saunders C, Bates M(武田文和訳):死に向かって生きる,末期癌患者のケアプログラム,医学書院,1990年。
6) Twycross RG(古川文子・武田文和訳):Palliative cancer care, JIM 2(5):452,457,1992年。
7) 武田文和:がんの痛みの鎮痛薬治療マニュアル,金原出版,1994年。
8) 世界保健機関編(武田文和訳):がんの痛みからの解放とパリアティブケア-癌患者の生命のよき支援のために,金原出版,1993。
9) 武田文和ほか監訳,渡辺孝子ほか訳:緩和ケア実践マニュアル,医学書院,1996年。