福祉が社会的に大きくクローズアップされてきた背景の中で、私自身も地域福祉に少しずつ関心を寄せるようになった。子育て支援問題については特に、思いが深くなり、保育園設立へと望んだ。そして、開園と同時に迷う事なく統合保育を打ち出した。
なぜなら〜
子ども達(健常児・障害児)にとって、最も身近な生活の拠点である地域社会において 〜共に歩み、共に育ち合い、共に生きていく力を育てる〜 統合保育支援センターとしての役割を担うのは保育園であり、また私たち保育者の責任と使命であると考えた。
? 統合保育における健やかな育ちへの保育活動および保健活動のあり方
*ひとりひとりの子どもをとりまく家庭環境についての把握
人的環境 両親 兄弟 祖父母
物的環境(生活空間の保障)
栄養(食事) 運動(遊び)睡眠
家庭調査表 健康記録ノート(生育歴)
保護者との面談 〜聞く、書きとめる〜
(子どもの心身の健康状態について)
*子どもの保健医療への充実 〜疾病の予防早期発見〜
保健所および医療機関(療育センター、保育研究室心理判定員、嘱託医―内科、歯科、その他の救急病院)等の連携のもとに、定期検診、健康診査(1歳半、3歳)、保健指導、乳幼児からの成人病、アレルギー疾患の予防早期発見につとめる。
*子どもの健康を促進する活動3要素(栄養・運動・睡眠)
〈栄養〉栄養面では栄養士、調理師ともに栄養のバランスを配慮しながら給食メニューを作成するが、調理の仕方、味付け、量、盛り付け方等厳しさは要求される。
アレルギーの子どもには、ひとりひとりのアレルギー除去食を正しく管理しながら献立作成、流動的な除去食の実態把握は、月1回の給食会議等で行う。なお全般的なメニューについての評価反省も同時に話し合う。