日本財団 図書館


提案要旨

タイムリーな時期へのタイムリーなサポート

 

増井雅子(吹田市立南千里保育園長)

 

吹田市の公立保育園では1975年(昭50)ごろから、地域の子どもの姿にも目を向けて地域開放行事に取り組みはじめた。約10年間各園独自に保育センター活動を積み重ね、1987年(昭62)には、市保健センターで1歳半健診が開始。問題の早期発見だけでなく、何らかのフォローの必要な母子に対し、保健所と連携したうえで、「育児教室」を実施、「子育て・遊びの文化」を体験的に学び合える場がつくられた。この育児教室は、府保健所・市保健センター・保育園が必要なところで連携できる状態を実践的につくることになった。近年、吹田市でも母子の姿は少子化や核家族化の進行、近隣関係の希薄化など、一人ひとりが孤立化する傾向が続いている。そうした母子の姿から、また、母子保健法が改正された今、保育園が地域の中でどんなサービスが提供できるか、今年度の実践の中から提案したい。

 

? 0歳児育児教室

母子が通ってくるだけで……見ることができる、聞くことができる。仲間ができる一なぜ0歳児時代に子育て支援が必要か

 

? 保健所所外育児相談と保育園(場所、遊びの提供)

 

? 気軽に相談できることとは(個別面談と育児教室)

 

? 各機関それぞれの子育て支援ではなく、親子の姿から各機関が連携する支援の役割を

 

? 実践する中で沸いてくる新たなビジョン、そして規子、職員の笑顔と知恵と育児力

 

今年度は各園に地域担当保母を設置、各園の保育センター事業をすすめ、保育センター会議を開催し、その中で市保健センターとも意見交流をしている。私たちは、子どもが子ども時代を伸び伸びと健全に育つことができ、少なくとも親が独りぼっちで悩み、親子ともが不幸になることは絶対にないよう、地域に根ざした支援をすすめていきたい。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION