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第4分科会

食中毒予防に向けて

司会者  高橋 六郎(神奈川県・ひまわり保育園長)

提案者  高岡久美子(大田区立久が原保育園看護婦)

助言者  松田 光彦(日本保育園保健協議会常任理事)

 

提案要旨

食中毒予防に向けて

高岡久美子(大田区立久が原保育園看護婦)

 

1. はじめに

抵抗力の弱い乳幼児が生活している保育園で、どのような感染症が起きているのか、病原体がどのように、保育園に持ち込まれるかを、常に予測し対応しなければなりません。

平成8年の夏に、全国的に拡がった病原性大腸菌0-157の集団感染は、保育園児の健康管理のうえで、園児をとりまく様々な環境を再認識する機会ともなりました。

 

2. 食中毒の発生時の対応と予防対策

食中毒の原因の多くが、細菌性のものです。その原因である病原体を「持ち込まない、増やさない」ようにするには、どのように対応したら良いのでしょうか。

栄養士や調理師は限られた施設の中で、食中毒の予防に努力しなければなりません。

さらに、十分注意を払って調理した食事が、保育園児が食べ終わるまでの時間、どのような経路をたどるのか、保育室内や手洗場は、清潔が保たれているのか、準備をする保育者や園児はどのような手洗いをしているか、など、毎日の行動の確認が重要ではないかと考えます。

 

3. 保育園では

最近、衣類や日用品に“抗菌”と明記されているものが非常に目につきます。

しかし、感染予防の基本は、どんなに時代が変わっても、流水で洗い流すことと、細菌を増やさないために、乾燥に心掛けることではないでしょうか。

乳児には思う存分這い這いをさせ、天気の良い日は外で土や砂や草など、いろいろな物に触れて、豊かな感覚を育てたいと思うのは保育者であれば誰でも同じです。

食中毒の発生を防ぐために、また発生した場合にはどのような対応が求められるのか、日々の保育を通して考えてみたいと思います。

(1) 保育室では

(2) 園児に対しては

(3) 保護者に対しては

 

 

 

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