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育保健に関して積極的に意見を重ねることから、保育者間の共通認識が生まれ、科学的に理論づけられた自信となり、より一層の職場の一体化と組織力が強化されるのではないだろうか。また、こうした取り組みを「保健活動マニュアル」等としてまとめることで、後輩への指針教材となっていくと考える。

第4に、子どもの保健・医療、福祉にかかわる関係機関等との連携や協力体制が脆弱なことである。保健所の乳幼児促診との連携や保育所の嘱託医による健診は効果的に進めているだろうか。さらに、問題によっては、民生・児童委員や児童相談所の関係者等も交えた連絡会を設ける必要もでてくると考える。毎日子どもと接する保育所が中心となって協力を求めることが重要と考える。

 

3. 保育者と保健職の連携強化

健康管理の目標である、乳幼児の健康維持増進を図るには、全職員による組織的な取り組みとともに、保育者一人ひとりの力量に負うところが少なくない。保育者と保健職が相互の事門性・立場を尊重することにより、保育と保健の質の向上を図ることになると確信する。

 

 

 

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