たのしい音楽会
コンサートの聴(き)き方・進み方
1. 皆さん、順序(じゅんじょ)よく会場に入りましたか?
2. ステージには誰(だれ)もいませんが、イス、譜面台(ふめんだい)、それに打楽器(だがっき)、コントラバスが並んでいますね。
3. 開演(かいえん)5分前になりました。
(今日は先生から指揮者(しきしゃ)の紹介(しょうかい)やあいさつ、注意(ちゅうい)があります。よく聞いて音楽会のマナーを身につけて下さい。)
4. 黒服(夏は白服)にネクタイ姿の楽団の方々が入場してきました。みなさん拍手(はくしゅ)でお迎(むか)えしましょう。
5. 最後に1人少し遅(おく)れて入ってきましたね。この人はコンサートマスターといって、指揮者(しきしゃ)とそれぞれの演奏者(えんそうしゃ)との間をとりもつ役割(やくわり)があります。
第一バイオリンを弾(ひ)き、一番前に座(すわ)ります。
6. 静(しず)かにしましょう!
コンサートマスターが立って音を鳴(な)らします。耳をすましましょう。ラの音です。この音によって他の楽器の音をキチッと合わせます。これはとても大事で大切な仕事ですから静(しず)かにしましょう。
7. さて、音合せが終わった所で指揮者(しきしゃ)が入ってきました。みなさん大きな拍手(はくしゅ)でお迎(むか)えしましょう。
8. さて、今回は指揮者自身が皆さんに曲の説明(せつめい)をしながら進行(しんこう)しますが、普通のコンサートでは、お話はなくて曲だけ演奏します。指揮者の役割(やくわり)は別のところに書いてありますが、とても集中力が必要な仕事ですから、お話するのが大変なのです。今日はとってもサービスしてくださるのです。
9. いろいろな曲が進んでいます。しっかり聴(き)いてしっかり拍手(はくしゅ)が出来ますか?
さて、拍手ですが……普通は組曲(くみきょく)や交響曲(こうきょうきょく)の場合、1楽章(がくしょう)から4楽章まであり、その楽章の間は拍手をしないのが礼儀(れいぎ)です。一曲全部聴いてから拍手をすることが大切です。でも初めて聴(き)く曲でわからない人は指揮者(しきしゃ)が両手を止めて下におろしたら拍手(はくしゅ)しましょう。
10. さて、全部のプログラムが終わりました。でも、もっともっと聴(き)きたいと思う人はしっかり拍手しましよう。指揮者(しきしゃ)も演奏者(えんそうしゃ)も疲れていますが、皆さんにもう一曲プレゼントしてくださると思います。
このことをアンコールといいます。もう一曲きっとありますよ!拍手をどうぞ……
●指揮者の役割
?演奏者に曲の始まりと終わりを指示します。
?曲の強弱や、音楽的な表現を示します。
?曲の拍子(ひょうし)と速度を示します。
?オーケストラの指導者として、練習の計画などの運営も行います。
また、指揮者として大切なことは、これから演奏しようとしている曲を、どのように演奏するかを、頭の中に描いていなければなりません。