報にディジタル署名をして、B/L登録センターに対して文書登録指示を出すとともに、荷主に対してB/L情報(荷主の公開鍵を付けて)を伝送する。
《?文書識別情報、?文書ハッシュ情報及び?所有者移転情報が、どのような内容のものであるかについては、上記の図の右欄の記載を参照。》
なお、B/L登録センターに「文書登録指示」として送信されたB/L情報の内容はハッシュ化されたものであるので、B/L登録センターがB/L情報そのものの内容を知ることはできない仕組みになっている。
《B/L登録センターには、ハッシュ化されたデータしか登録されていないので、インサイダーによる不正行為を最小限に止めることができることになる。》
(b)B/L登録センターによる所有者証明の発行
船主から文書登録指示を受けたB/L登録センターは、その指示に応じて所要の文書登録をするとともに、荷主に対して、?文書識別情報、?文書ハッシュ情報及び「所有者証明」を送付する。
この「所有者証明」には、その時点での「所有者パスワード」(荷主の公開鍵で暗号化されており、センターの保証書が添えられている)が生成されて添付される。
《荷主は、自己の公開鍵でこのパスワードを読み、それを使って?文書識別情報、?文書ハッシュ情報の内容を確認することができる。》
(c)荷主によるB/Lの譲渡
荷主が銀行にB/Lを譲渡する(銀行に買い取ってもらう)ときは、B/L情報そのものを銀行に送信するとともに、B/L登録センターに対して、?文書識別情報、?所有者証明及び?所有者移転情報を添えて、文書譲渡指示を出すことになる。
「所有者移転情報」の中には、?移転先公開鍵及び?公開鍵証明書が入っており、所有者パスワードが添えられている。
B/L登録センターでは、これらの情報を基に、B/Lの現時点での所持者及び新たに所持者を確認することになる。