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?包含適用

国際取引においては、特定の者がある種の書類に署名をし、これを封筒に入れたうえで次の者が署名をするということが行われることも考えられる。また、流通性のある有価証券の譲渡に際しては、裏書きをして次の者に有価証券を交付するということが行われている。

このようなケースにおいて、重複的にセキュリティ機能を働かせようとするのが、次の図に示すようなセキュリティ機能の「包含適用」である。

どのようなケースにおいて、「包含適用」を利用するのかは、業務要件によることとなる。

この「包含適用」のケースでは、メッセージ・ボディに対する第一段階の内容確認・署名の結果の全体について、これを包み込むような形で、第二段階のセキュリティをかけようとするものである。

このケースにおいても、セキュリティ・ヘッダー及びセキュリティ・トレーラーに入れ込んで相手方に送付する情報は、「並列適用」の場合と同様である。

 

132-1.gif

 

5.セキュリティ確保用の特別なメッセージ

EDIFACTのシンタックス・ルールでは、そのPart.6及びPart.9において、セキュリティ確保のために次のような特別なメッセージが用意されている。

?AUTACK(Secure authentication and acknowledgment message)

?KEYMAN(Security key and certificate management message)

 

 

 

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