4.セキュリティ機能の重複適用
国際取引に使用される特定の書類については、ある者がその内容を確認・署名をした結果について、更に、別の者による確認・署名を要するものがある。
このようなケースに適用されるセキュリティ機能が、シンタックス・ルールのPart.5(バッチ用セキュリティ共通ルール)に規定されている。
これには、次にのべるように、?並列適用及び?包含適用がある。
?並列適用
このセキュリティ機能は、ある種のメッセージに対し複数のセキュリティを並列的にかけるものである。
国際取引に使用されるある種の書類については、例えば、3人の者がその内容を確認・署名して初めて有効になるというものがあると考えられるが、このようなケースにおいては、次の図に示すように、3人の者がそれぞれ同一のレベルで(並列的に)、確認・署名をすることでメッセージ・ボディに対して3種類のセキュリティを確保しようというものである。
このケースにおいても、セキュリティ・ヘッダーには、暗号アルゴリズム及びCA証明書が、また、セキュリティ・トレーラーには、発信者の秘密鍵で暗号化されたハッシュ値を入れ込んで、相手先の送られることになる。