日本財団 図書館


 

EDIFACTのセキュリティ関連のシンタックス・ルールとしては、Part.5(バッチ用セキュリティ共通ルール)、Part.6(AUTACKメッセージ)及びPart.9(KEYMANメッセージ)があるが、これらは既にDIS投票を完了し、2月末又は3月初めに開始される予定のFDIS投票待ちという状態にある。投票が順調に進めば、4月末又は5月初めには、ISO(国際標準)になる見込みである。

 

以上のものに続いて作業が進んでいるのは、Part.4(CONTRLメッセージ)及びPart.7(バッチ用機密情報交換ルール)である。これらについては、国連ECE/CEFACTでの承認手続きを完了(1997年9月会期)し、現在、FDISの6月投票が開始されている。順調にいけば、年内には、ISO(国際標準)になる見込みである。

 

最後のPart.10(対話型EDI用セキュリティ・ルール)は、国連ECE/CEFACTでの承認手続待ちの状態にある。

このシンタックス・ルールについては、ファースト・トラックでの処理が適用されず、CD(Commitee Draft)投票→DIS投票→FDIS投票という長丁場の取組みを経ることとなるほか、その内容がITU X509などと重複していることが問題とされているので現在のところ、どの時点でISO(国際標準)になるのかその見込みは立っていない。

 

2.セキュリティ・ルールの構造

新しいシンタック・ルールは、上記1.の(1)で述べたように、その機能が細分されて体系付けられているので、EDIFACTにおけるセキュリティ・ルールの構造を、シンタックの各機能と関連付けて理解するためには、次に示す図を参照されたい。

なお、Part.6(AUTACKメッセージ)及びPart.9(KEYMANメッセージ)は、シンタックスメッセージとして開発された特別のメッセージである。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION