リとして「権利登録」もある。そして、多くのものはユーザ間のEDIで情報のやり取りをするというように、3つを選択できるようなシステムにしておけば、ユーザのニーズに最も柔軟に対応していくことができることになると考えられる。
(4)Boleroの対応
このような観点からBolero Projectについてみると、Boleroがどのようなレベルのものとして技術的なデザインを公開してくるのか、非常に興味のあるところである。
Bolero Projectが、ユーザのプロセスそのものの標準化・ルール化を、非常にタイトにコントロールできる仕組みをグローバルに対応できる形で作り上げることを目指すのであれば、極力、タイプ1の「完結性重視型」にすべきものであり、また、各国の自由度をできるだけ尊重していくということにするのであれば、タイプ2の「柔軟性重視型」の方向をとることになると考えられる。
Bolero Projectがどのようなタイプのものになるのかは、Boleroの組織力に基づく技術的要件によって決まってくる(変わってくる)ことになると考えられる。
【報告事項に関連した討議】
貿易手続電子化における技術的考察に関連して、概要、次のような討議が行われた。
Q:タイプ2では、ドキュメントそのものが相手先に送られ、タイプ1では、送られないということのようであるが、B/Lのようなドキュメントの場合にはどうなるのか。
A:タイプ1の場合でも、B/L情報は相手先に送られることになる。
ドキュメントの処理方法には、技術的には、色々なやり方がある。詳しいことは、後程「B/L認証プロトコル」のところで改めて説明することにするが、ドキュメントそのものはTR(Title Registry)には置かないで、ハッシュ・バリューだけを置く方法もある。
どのような処理にするかは、業務的には利便性とかコストの問題とも関連してくる。
世界中のプロセスが共通ルールで進んでいくという状況になっているのであれば、極力、ユーザの処理を統一することが好ましいということになるが、戦略とか政策判断も