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?.BOLEROプロジェクトの評価

 

Bolero Projectに関しては、世界の貿易参加者の間で議論を盛り上げ、その手法と原則についてコンセンサスを得ることを目的とした参考資料【BRS】(Business Requirements Specification:業務要件仕様)が、1997年9月、TT CLUB及びSWIFTにより構成されているBolero Projectチームから提示されている。

特別委員会では、【BRS】を基に、次のようにBolero Projectに関して検討・評価を行った。

 

1.業務処理的側面からの考察

 

?.商社の立場からの考察

1. 評価に関する所見

商社関係委員から、Bolero Projectに関し次のような評価意見が提示された。

 

《評価に関する所見》

1.総論

Boleroが提唱する『中立で業界横断型の共通プラットフォーム』を提供する、との趣旨については歓迎したい。しかし、すべての周辺業務を取り扱うことは、コストとの見合いであり、コストが公表されていない現段階で評価することは時機尚早であろう。

 

提案内容、特に具体的機能の詳細についての説明が漫然としており、全体としての有用性評価が困難である。

クリティカルマスをどの位の期間で達成しようとしているのかについての説明がない。それまでは、紙と電子の書類形式が併存することになるが、その期間についての効率化がどの程度のものになるか、は重要なポイントである。

 

以上、明らかにしてほしい問題点はいくつかあるが、コンセプトとしては非常に優れたものであり、このような構想が実現すれば相当な省力化、コスト低減が図れると期待している。《提供されるシステムのお値段にもよるが》

 

 

 

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