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1. 気道の確保

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(1) 頭部後屈法

ひたいに掌部を置き、頭部を後方に反らせる。他方の手で首の後のうなじ部を愛護的に持ち上げる。

図1.

 

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(2) おとがい部挙上法

上記方法で気道確保が十分でない場合は、ひたいに掌部を置き、頭部を後方に反らせながら、他方の手の指を下顎の下面の骨の部分に置き、口がほぼ閉じるまで顎部を持ちあげる。骨の部分以外の軟部組織を圧迫しないこと。図2

 

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(3) 下あご挙上法

マウス・ツー・マスク・レサシェーターを使用する場合の方法で最も確実な気道確保の方法である。救助者は溺者の頭側に位置して図3(A)のように頭部を後屈をしたあと、両手をそれぞれの側の下あご角に置き、親指で軽く口を開け、下あごの歯列が上あご歯列より前に出て受け口になるくらいまで下あごを前の方に押し出す。

図3(B)のように下あごを前方に押し出したのち、第3、4、5指でずり落ちないように上あごの方に圧しつけて固定すれば、親指、人差し指が自由になり、唇を開けておいたりマスクを固定するのに使える。

 

 

 

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