(3) 下あご挙上法
マウス・ツー・マスク・レサシェーターを使用する場合の方法で最も確実な気道確保の方法である。救助者は溺者の頭側に位置して図3(A)のように頭部を後屈をしたあと、両手をそれぞれの側の下あご角に置き、親指で軽く口を開け、下あごの歯列が上あご歯列より前に出て受け口になるくらいまで下あごを前の方に押し出す。
図3(B)のように下あごを前方に押し出したのち、第3、4、5指でずり落ちないように上あごの方に圧しつけて固定すれば、親指、人差し指が自由になり、唇を開けておいたりマスクを固定するのに使える。