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(8) 精和S型ロケット式発射器の発射スイッチを押したが、ロケットが飛び出さず、ランチャー(発射筒)の中でロケットの推進薬が燃焼したため、支えていた射手が前進しようとするランチャーを持ったままふり回され半回転して止まった。

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経過

ランチャーの後部からロケットを挿入した際、ロケットを挿入棒で十分内部に押し込まず、内部のストッパーの後方に置いたままの状態で、発射した為、ロケットの安定環がストッパーに当たって前進出来ず、ランチャー内で推進薬が燃焼し尽した。(燃焼時間0.3〜0.4秒)

この為ランチャーに推進する力が働き、支えていた射手がこれに引かれて振り回された。

 

対策

ロケットをストッパーの前まで確実に挿入すること。

ランチャーの後方からロケットを挿入した後、ロケット挿込棒で押し込むと、約25cmでロケットの安定環が、ランチャー内下部に突出しているストッパーに当る。更に力を入れて押し込棒の握り手部分まで一杯に押し込むとストッパー内下部が下方に押し込まれて、ロケットが前方へ進み、安定環を通り過ぎるとストッパーは再び突出してロケットが後退しない為のストッパーとなる。(図参照)

この状態を確認する為にロケットに連結されたワイヤーの後端にあるスライド板を後方に引いてロケットが後退しないことを確かめる。

? ランチャー後方からロケットを挿入し、押し込み棒が軽く押すと下方にあるストッパーがロケットの安定環に当って停まる。

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