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8海産物についての言い伝え

○春先のモドキは食うな(今一色)

昔は宮川河口に大量のモドキ(モズク)が萌えていたが、春は河豚<ふぐ>がそれに産卵するのでモズクを採らないようにという戒めである。

○夏貝は猫も食わん(今一色)

昔は夏のアサリでよく食中毒をおこしていたのであろう。今はかなり違う感がある。

○夏の海鼠<なまこ>は食うな(今一色)

夏は海鼠の産卵期にあたるので採ってはいけないという意味である。

○魚を炊く時は三度煮上ったらよし(今一色)

魚は煮過ぎるとうまくないという意味である。

○つえの子は食うな 河豚<ふぐ>の肝<きも>は石なごに切って水で煮よ 河豚の干物はあたらない(今一色)

つえの子(黒鯛の卵)は食中毒をおこしやすい。また、河豚の肝は火がとおりにくいので細かく切ってから煮た方がいい。

干物は太陽の赤外線で解毒されているので安全である。

 

 

 

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