日本財団 図書館


Q-17 最近バリアフリーという言葉を良く耳にするのですが、例えば段差を無くそうとか歩道を広くしようとかいうような漠然としたことしか分かりません。そこで、このバリアフリーとは、具体的にはどのようなことなのか教えて下さい。

 

A この方の質問は、バリアフリーについて、その具体的な内容を知りたいというものです。バリアフリーというのは、我々の暮らす社会からあらゆる障害や壁=バリアを取り除き、誰もが安心して暮らせる社会を構築していくことです。そして、この考えは、障害者対策に関する新長期計画というもので、具体的な形となってその実現に向けて取り組みが行われています。

この新長期計画の推進に当たっては、単に啓発活動を行うだけではなく、行動に結びつくように配慮されると同時に、実施状況を適宜点検し、計画の着実な実施を図ることとされています。

新長期計画においては、「福祉」「生活環境」「スポーツ及びレクリエーション」「国際協力」「啓発広報」「教育・育成」「雇用・就業」「健康・医療」という8つの分野別の基本的な方向と具体的方策を定めており、基本的な考え方として、

? 障害の主体性、自立性の確立

? 全ての人の参加による、全ての人のための平等な社会づくり

? 障害の重度化、重複化及び障害者の高齢化への対応

? 施策の連携

? 「アジア太平洋障害者の10年」への対応

が挙げられており、これらは障害者が障害を持たない者と同等に生活し、活動する社会をめざす「ノーマライゼーション」の理念の下、行うこととされています。

ではここで、この新長期計画の内、特に一般的にバリアフリーといわれているモノの壁の除去について記されている「生活環境」部分を第3章に抜粋しますので、参考にして下さい。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION