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また、「貯蓄の目的」(3項目以内での複数回答)についてみると、「病気や災害への備え」(69.1%)を挙げる世帯が最も多く、次いで「老後の生活資金」(53.2%)、「こどもの教育資金」(31.8%)、「住宅取得・増改築資金」(19.7%)などとなっています。(表4)

さらに、「借入金の有無」についてみると、借入金の「ある」世帯は46.3%と依然高い水準となっており、その目的としては「住宅の取得・増改築資金」を挙げる世帯が63.3%と他を大きく引き離しています。

生活設計における「経済的豊かさ」と「心の豊かさ」についてみると、経済的豊かさを「実感している」世帯の3割強(32.3%)に対して、「実感していない」世帯が7割弱(66.2%)に達しており、心の豊かさでも「実感している」世帯が全体の56,2%と昨年より10%近くも落ち込んでいるのに対し、「実感していない」世帯(42.3%)はその分増加するいう結果となっており、昨今の経済不況や政治不信等による不安定な面を現しています。

このように、将来の生活に対する不安は、一層進む高齢化社会と社会保障費等のバランス、停滞する経済動向、金融機関の破綻などを起因としてますます増してきており、障害者と家族をとりまく環境にも大きな影響を及ぼしてきています。

表3 貯蓄の種類別構成比

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