密度としてある。
シナプスの張り方も,現行のものが絶対ではない。まして,目下の所空白域となっている場に新しい分野点が加われば,そこから伸びる新規のシナプスが多くの分野点に向かって張り廻らされるわけであり,点群密度はあまり高くない方が望ましい,という判断がある。
可視化や検索など取り扱い易さを念頭に置いて形成された各グローブは,互いに幾分かの共通項となる分野点が重複して含まれ,それらをキーにしてグローブ同士がリンクされる体制をとっている。
以下にその重複の度合いを表わす表と概念的に示す二次元でのマトリックス表を提示しておく。
4-2 資料の性格
海洋科学というくくりの中に包含されていたり,深い関連を持つ隣接分野,周辺分野を8つの球状体(グロープ)にまとめ,その立体分野地図の基本パターンを制作してみた。海洋科学の占める重みはそれぞれのグローブによって異なり,そこからのシナプスの伸び方も大きく違っているが,最終的には各グローブをそれぞれの共通アイテムで重ね合わせると,全体としてより大きな一つの分野グローブ(分野宇宙のプロトタイプ)となり,そこには海洋科学にまつわる大方の研究分野が分布しているという仕掛けになるよう考慮されている。
拾い出された分野アイテムの多くは,今回は○○学というように学の字が付されたものを主体に,と制限を付けている。研究分野には××論や△△法等の呼び名を持つものも多いが,一応の目安として,分野立体目次の第一作は,限定アイテムとしたのである。