以上の選定作業により,今期のモデル立体目次化に使用された分野項目は合計273件であり,それらが整理保管されたことになる。
(補足)
分野名選定基準に関わる問題点
今期の分野名選定に際しては,とり敢えず分野名に○○学というように末尾に学の字が付されているものをターゲットとした。これによる不便があることは理解したうえでの処置である。
例外的,あるいは予行的に○○学とまでは明言されてはいないが,そのニュアンスの強いもの,あるいは原語のままで邦訳がないまま分野としての資格があると判断されるものなどが若干含まれている。例: プレートテクトニクス
問題点としては○○学となっている分野名が様々な背景をもつ,むしろある意味で便法としてのネーミングであることが明確な分野扱いも少くないことを指摘できる。○○学という発想はいずれにせよ学問の広がりの人為分類の一つのタイプであることは間違いないので,今後は,××論,△△法,□□術といった分類用法についても適正に配慮した項目選定を模索する必要があろう。
☆今回選定対象としていない○○学の若千例
実験科学
現代科学
占星学
新科学(ニューサイエンス)
2-2-3 モデルソフトウエア試作
(1)学問分野の三次元的な配置
立体目次プログラムは,個々の学問分野に三次元的な位置を与えコンピュータグラフィックスによって表示してみることによって,これまで把握しにくかった学問全体の発展形状,学問全体における個々の学問分野の位置付け及び,各学問分野間の関連を視覚的に明らかにすることを目的にしている。
現在のデータベースは,273項目の学問分野が8分野の大分類に登録されている。