日本財団 図書館


シンポジウムの内容

 

○司会 お待たせいたしました。定刻を過ぎましたので、ただいまから本日の公開シンポジウムを開催いたしたいと存じます。

年の暮れ、何かと気ぜわしい折に、本日は皆様、多数このシンポジウムにご参加いただきまして、ありがとうございました。主催者であります世界平和研究所を代表いたしまして、お礼を申し上げたいと存じます。

私は、世界平和研究所の理事長をしております大河原でございます。今日は、内外から多数のパネリストをお迎えしましてシンポジウムを開きますので、司会を務めさせていただきます。

ご案内を差し上げましたように、私ども世界平和研究所は、今回、グローバライゼーションの問題についてのコンファレンスを開催致しました。そのコンファレンスの成果を、今日、ここに皆様に対して公開シンポジウムの形で報告させていただきたいと思っております。

グローバライゼーションは、我々日常の言葉になっておりますけれども、さてグローバライゼーションというのは一体何なのだろうか、或いはグローバライゼーションという大きな波が動いていますが、その結果、経済面において、社会面において、あるいは広く国際政治の上において、どのような問題が生じているのであろうか、どのような影響が生まれているのであろうか、様々な角度から問題を考えていくと、非常に難しい問題であり、また、なかなかとらえどころがない問題です。

今回の私どものコンファレンス並びにシンポジウムにおいては、グローバライゼーションという今日的な大きな課題に関して、?先進国において、一体どのような国内改革が行われるのか、行われているのか、行わざるを得ないのか。?また、多角的貿易投資体制を維持・強化するためには、どういうことを考えていったらいいのでしょうか。WTOという新しい組織が生まれていますが、それをグローバライゼーションとの関係において、どのように考えていったらいいのかという問題です。?更に、先進国にいて、社会的一体性、ソーシャル・コヒージョンをどのように維持していくことができるのか。なかなか大きな難しい課題を世界各国有しておりますけれども、その問題に如何に取り組んでいくか。?最後に、グローバル・マージナリゼーションがあり、グローバライゼーションが進む過程において、その恩恵を受ける側面、逆に、それによって阻害される国あるいは地域では、様々な問題が生じてきます。そうした4つの間

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION