日本財団 図書館


・ 初等考試   共通科目 2 国語、公民・本国史・本国地理

専門科目 2 試験区分ごとに異なっており、行政の試験区分においては、行政法大意、行政学大意、人事行政の試験区分においては、人事行政大意、法学大意が試験科目となっている。

(3) 試験内容

筆記試験の方法としては、論文式、選択式、多肢選択式がある。ちなみに、高等考試3級の共通科目である憲法の試験は、試験時間1時間、問題数80間の四肢一択となっており、また同試験の専門科目中、民法総則・刑法総則の試験は、試験時間2時間、問題数4間の論文形式となっている。

口頭試問の方法としては、個人試問と集団試問方式がある。口頭試問では質問に対する応答ぶりなどから、表現力、知識、能力などを審査する。集団試問方式は、2人以上の受験者に対する口頭試問で、与えられた課題に対する討論を通じて、表現能力、知識、能力に加えて、集団適応能力、問題解決能力などをみる。なお、口頭試問の試験委員には、試験委員会委員のほか、必要に応じて、試験機関や採用予定機関の簡任クラス以上の職員が参加する。

 

(参考)

・ 1996年高等考試3級中華民国憲法(共通科目)の試験問題(抜粋)

(1) 各解答選択肢中、最も正しい答えを選びなさい。

(2) 各間の配点は1.25点分、必ず2Bの鉛筆で、テストカードの1から80に記すること。問題用紙に回答した場合には採点しない。

 

1、中華民国憲法第一章総論の内容は・・・を含まない。

(A) 主権   (B) 国体   (C) 国民   (D) 国都

 

2、次の憲法法廷に関する規定のうち、どれが間違いであるか?

(A) 上位の大法官が主宰する

(B) 政党違憲審判案件を審査する

(C) 大法官で構成する

(D) 簡任行政官員の参与がなくてはならない

 

3、憲法法廷は違憲政党の処分に対し、次のどの措置を採ることができるか?

(A) 警告   (B) 活動の一時停止   (C) 解散   (D) 以上の全て

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION