?E中央官庁の組織
省の組織は、1974年の大統領令44号及び45号によって基本的な構造が定められている。
ア 官房
総務、人事、会計、組織管理といった管理業務の他、各局の調整業務を行う。通常7つの部から構成される。
イ 省内監査局
省内の会計の監査及び各局の報告に基づき各局業務について監督を行う。
ウ 局
各分野における政策の立案.実施を行う。各省には通常3〜5の局がある。局は通常5つの部から構成され、また、各局の管理業務を行うセクションを有する。
(3) 地方制度
インドネシアの地方行政の枠組みは1974年法律第5号地方行政基本法によって定められている。
地方自治体は1級自治体(州)と2級自治体(県及び市)に区分され、現在それぞれ27の1級自治体と298の2級自治体がある。1級自治体、2級自治体とも独自の議会を持ち、また首長が置かれている。首長はそれぞれの議会が推薦する数名の候補者の中から、1級自治体については大統領が、2級自治体については内務大臣がそれぞれ任命する。
自治体の行政機構は、自治体固有の行政機関としての機能の他に中央政府各省の出先機関としての機能も有しており、財政面を含め、内務省を中心とした中央政府の強いコントロールの下に置かれている。