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くてはならないので、大変だと思いました。これからは、困っている人がいたら助けてあげるようにします。

迫 畑 康 宏

 

車イスに乗った人が信号のところで困った顔をしているのを見かけたことがあります。信号を渡ろうとしたら、向こう側に段差があったからだったようです。自分で車イスに乗ってみて、やはり道路の段差があるところが大変だなあと感じました。駅前の整理されていない自転車にも困りました。車イスに乗ってみて、ふだん何も感じていなかったことが車イスに乗っている人には大変なんだとわかりました。

山 口 菜 々

 

車イスに乗ってみると、駅の周りは自転車がじゃまで通りづらかったです。置いてはいけない場所にある自転車をなんとかしてほしいなあと思いました。これからは、困っている人をみかけたら、助けてあげられるようにします。

三 関 弘 美

 

車イスはおすのが大変でした。横にまがったり、ななめになったりして押しづらかったです。一番大変だったのが、階段でした。

本 田   純

 

車いすを押してみて

石 塚 茂 子(5年生の母)

三軒茶屋の町は昔のままの狭い道が多い。以前テレビで消防車が入らない太子堂界隈を紹介していたが車いすにとっても、良い環境とはいえないと思った。まず狭いうえにデコボコが多い。加えて自転車、バイクなどがあふれる様に置いてある。二列に止められている道もあり、歩くのさえむずかしい。車いすなどで移動していれば、 しかられそうな雰囲気すらある。ふだん、ほとんど車いすを見かけないのもうなずける。そうした人々はどうしているのだろう。もっといい町へ引っ越しているのかもしれないと思った。

以前、娘の通っていた教室のある国立にはいつも車いすの人達が移動していてすごく動きやすそうだった。三軒茶屋周辺には車いすの人達ばかりでなく目の悪い人達にも車に加えて、工事現場が多く大変な毎日だと思う。

今、障害のある人々への意識はどんどん変わってきていると思う。20〜30年前に比べれば、本当に外へ出て明るく暮らしていける世の中になっていると思う。だから「これから」をもっと期待している。その意味でも、子ども達が遠くへいって体験したり、ボランティアをするのではなく、近所や学校で、いろいろな事をしてみるのは生活に密着していて、とても良い事だと思った。気持ちのある子ども達が、大人になって「やさしい町」をつくっていってもらいたい。

 

車いすを押してみて

PTA校外

この企画に20名もの6年生が元気いっぱい参加してくれました。三軒茶屋周辺は商業地域で車いすで通る環境ではないので子ども達も大変な思いをしたことと思います。世の中は高齢化社会に突入、福祉国家をつくる事に力を尽くす時代に入っています。この体験を通していろんな事に気づき感心を持ってくれました。小さい時のこういう体験が思いやりの心を育て明日の「やさしい町」につながるのだと思います。

 

 

 

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