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第3章

 

総合窓口システムの構築のための技術・施策の動向

 

この章では、総合窓口における情報システムに関するキーテクノロジーに焦点をあて、ベンダーが提供しているシステムの全体像を抽出する。また、技術動向をとりまく環境として、我が国の中央省庁等の情報化の施策についても述べることとする。

 

3-1 総合窓口システムに関する技術動向

 

この節では、総合窓口システムに関する技術動向を述べることとする。技術要素として、「サーバーとクライアント端末」、「OS(オペレーティングシステム)」、「ネットワーク技術」、「処理方式の種類」、「データベース管理システム」、「セキュリティ技術」等に関して検討を行う。

さらに、情報システムを活用した業務改善の動向に関して、事務系業務及び生産系業務の改善の歴史概要を述べることとする。

 

3-1-1 地方公共団体におけるシステム構成

 

地方公共団体における電子計算機のシステム構成は、大きく分類すると下記の2つが挙げられる。

 

● 大型汎用機を使用した中央集中処理システム

● クライアントサーバーシステムによる分散処理システム

 

集中処理システムの多くは、サーバーに大型汎用機を用いている。このサーバーは、住民情報の処理、財務情報の処理、庁内OAの管理等、複数の処理を高額な大型汎用機1台で行う。クライアント端末はデータの入力とサーバーが処理したデータの表示

 

 

 

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