日本財団 図書館


エンティティは2つに分類され、単独で存在可能な独立エンティティと、そのエンティティに従属して存在する従属エンティティがある。エンティティ内部は2段に分かれており、上段(主キー領域)にはキーとなる属性が記入され、下段(データ領域)にはキー以外の属性(参照キー属性、非キー属性)が記入される。IDEF1X手法は、リレーショナルモデルをベースとしているため、モデルの記述内容は全て表形式であり、あいまいさが少ない。しかし、その一方で、エンティティ階層が深くなると、キー領域、データ領域を構成する属性の数が多数に上り、分かりにくくなるという欠点がある。

153-1.gif

 

153-2.gif

エンティティ間の関連を表現するリレーションシップは、線と破線の簡単な記号であり、1:多、多:多などの対応関係を表すと共に動詞または動詞句でそのエンティティ間の関係を記述する。

153-3.gif

2.4 IDEF3(Process Description Capture)

IDEF3は、どのように業務を実行するのか実行手順を記述するための手法である。同期、非同期といった並列動作の記述や、論理回路の記述が可能となっている。現状と将来のあるべき業務プロセスを、UOB(Unit Of Behavior)と呼ばれる処理と分岐のリンクによって表現する。

 

記述に使用する構成要素は、動詞で処理の内容を表すUOBボックスとAND条件やOR条件によって分岐するジャンクションボックスが使われる。ジャンクションボックスは、分岐の同期スタート、非同期スタートなどのタイミング条件を表現できることが特徴である。

153-4.gif

IDEFOは機能モデリングであるため、時間軸に従ったシュミレーションができなかった。しかし、IDEF3では、処理時間や判断などの分岐を含んだ各種シュミレーションが可能である。また、IDEF3は実行順序や条件を記述するプロセスフローでありながら、階層的な記述が可能となっている。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION