泊まりはどうするかとか。そんなことはない。もうそういう見方でなしに、女性の大胆な登用をしていただきたい。それでチャンスを提供する。いかんせん、女性の場合は経験が乏しいんです。だから、急にチャンスを与えても、失敗するかもしれない。違うんです。やっぱり長い目で見てほしい。
実は女性校長研究をやっておりますと、女性校長で人気のある方というのがあるんです。人気のある方というのは、非常に小さいころ、やんちゃ娘ね、がらっぱち、そして男と競争しない。男のよきは認めるけれども、女性のよさも出していく。自分の個性に見合った学校経営をすると、若い教師はついてくるんですよね。
もっと簡単に言いますと、若いときから手を挙げて、教科主任、学年主任、教務主任、教頭、校長、いろんな発達に応じて役職をやった方がやっぱり大物校長になっています、女性の場合。一番困るのは、ずっと学級担任で、今流れは女性だから試験を受けなさい。ペーパーテストはよくて、すぐ校長になりますよね。そういうケースは大体失敗しているんですよ。ということは、チャンスをもらっていないんです。ずっと平教員で、突然トップへ行きますから、戸惑うんですよね。
ぜひこの中でお願いしたいのは、女性の方に若いときからチャンスを与えて、場数を踏んでもらって、ノウハウを身につけてからトップになってほしい。そういう形の人材育成もあるかなと思います。そうすると、これから大いに各施設の中で、専門職の方で、男性もよろしいけれども、女性の方も育てていくという視点を持っていただけるといいかと思います。
ちょうど持ち時間が参りましたので、この辺で私の話を終わりたいと思います。どうもご清聴ありがとうございました。