ご紹介いただきました若林でございます。
平成9年度の全国青年の家等施設代表者会議が開催されるに当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。
本会議は、ご案内のように「全国の国・公・私立青年の家等の施設代表者が一堂に会しまして、青年の家等の教育機能を高めて青少年教育活動を推進する方策について研究協議する」という目的で昭和57年から開催をされており、今年度が第16回でございます。今回は、北は北海道から南は沖縄まで、全国113の青年の家等の施設代表者の方々にご参加をいただいております。さらに本日は、この代表者会議のために、公務ご多忙の中、文部省生涯学習局の草原局長、尾山青少年教育課長にご出席をいただいております。先ほども会長代行のお話にございましたが、大変厳しい状況の中で、このお二人には、温かいお気持ちで私どもをご指導をいただいているところでございます。ありがとうございます。
さて、今年度の代表者会議は、お手元にございますように「21世紀を展望した青年の家の在り方について」研究協議をいただくということになっております。午後の鈴木先生の基調講演の後、4つの分科会に分かれていただきまして、ご議論をいただくことになっております。すなわち、第1部会は「青年の自主性を育てる事業運営について」、第2部会は「学社融合の進め方について」、第3部会は「地域に根ざした事業運営について」、そして第4部会が「施設職員の在り方について」であります。これらの
テーマは、日ごろからそれぞれの青年の家におかれて既にご議論をいただくとともに、中には具体的な施策をお進めになっておられる施設もあろうかと存じます。本日は、どうかそれぞれの青年の家等のご意見、あるいは具体的にお進めになっておられる施策についてご披露をいただき、活発な研究協議を行っていただくようお願いを申し上げます。
青年の家等が設立されましてから既に30年以上の歳月がたっておりますが、設立されました当時、我が国の社会が青年の家等に期待をいたしましたことと、現代の社会が青年の家等に期待をいたしておりますことは少し異なってきているように感じております。それに伴いまして、青年の家の運営にも変化が見られるところは、皆様、ご案内のとおりでございます。
ご存じのように、平成7年には文部省の調査研究協力者会議が国立青年の家の在り方を報告され、さらに平成8年には、私ども全国青年の家協議会が公立青年の家の改善についてのまとめを行ったところでございます。これらの報告の中では、いずれも青年の家等の在り方を改めて見直して、その改善を図るよう求めているところでこざいます。私どもは、これらの報告を踏まえ、具体的な施策を立案し、それを着実に実施する時期にいるのではないかと考えております。まもなく21世紀を迎えようといたしておりますけれども、21世紀の世界から現在を振り返りましたときに、我々は青年の家の在り方が変化した、ちょうどその曲がり角、ターニングポイントにいたということに、あるいはなるのかもしれません。いずれにいたしましても、青年の家にとりまして大変大切で、かつ難しい時期に我々が青年の家等の運営を担っているということは間違いのないところであろうと考えております。
きょうから1日半という短い時間ではございますが、本会議の今年度のテーマにありますように、21世紀を展望して、活発な研究協議を行っていただくよう重ねてお願い申し上げます。
最後になりましたが、この会議のためにご配慮をいただきました国立オリンピック記念青少年総合センターの皆様に感謝を申し上げますとともに、ご参加いただきました皆様にとって本会議が実りあるものとなりますよう祈念いたしまして、まことに簡単ではございますが、主催者のあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。