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・知人・同級生」が49例となっている。ただし、これらの中には、小中学校の「特殊学級」や「近所の人にバカとからかわれている人がいた」などのように知的障害者が数多く含まれているものと考えられる。

次に多かったのは、「マスコミ」を通しての68例(13.1%)であるが、その中では、「事件報道」を通じてが約半数を占めている。

続いて「精神病院の存在」を通してが61例(11.8%)であり、鉄格子という外観から奇妙な印象をもったという回答が多くみられた。

その次は、「親や友人との会話」の中でが43例(8.3%)であり、「悪いことをするとお迎えがくる」「黄色い救急車」といった懲罰的あるいは奇異なイメージとともに語られることが多かったようである。

以下、「街で変わった人を見かけた」などの「特定できない誰か」を通じてが37例(7.1%)、「本や映画」28例(5.4%)と続き、最も少なかったのが「授業」の10例(1.9%)であり、しかもそのほとんどが高校卒業後の講義(看護学校、大学)に限定されていた。このことからも、日本では、青少年期における正しい知識の普及がほとんど行われていないという事情がうかがえる。

 

2. 精神障害者についてのイメージ内容

 

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最初、精神障害者(精神病者)にどのようなイメージを抱いたかという問いかけに対して、複数回答で答えてもらったところ、全体では、「変わっている」が36.6%で最も高い割合を占め、「こわい」が34.2%で続き、ともに3割以上の回答率であった。次いで、「くらい」が21.7%、以下、「気が変わる」17.3%、「気をつかう」15.6%、「敏感」13.0%、「ふつうの人と変わらない」11.9%などが1割以上の回答率であった。

また、「まじめ」7.0%、「正直」5.0%、「やさしい」4.8%、「おひとよし」4.0%、「明

 

 

 

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