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2. 「社会への自立.参加をより確実にするためには」

 

こすもす作業所 岡田 麻里

 

こすもす作業所が設置されている新潟県柏崎市には、三つの精神科をもつ病院があり、そのうち二つの病院に精神科ディケアが設置されているほか、授産施設である当施設と同法人の小規模作業所こすもす第2作業所がある。

病院ディケアは、社会参加の過程ではより医療に近い場にあり、授産施設や小規模作業所は、作業所プログラムを中心にした医療から少し距離をおいた場であるが、利用者の中では、ディケアで自信がついたら「次は授産施設」と、一つステップアップした状態で通うのが授産だと感じている者が多いらしい。

柏崎市内の授産施設と小規模作業所を比較した場合、授産施設の開設から4年後に小規模作業所が作られたが、ある程度作業能力の高い活動エネルギーのある利用者が授産施設から小規模作業所に移って行った経過があり、一般就労はあまり強く望んでいないが、できるだけ多くの収入を得たいと考える者が、小規模作業所に多く通っている。

また、授産施設の利用者は、一般就労を目指しての利用や、憩いの場・仲間作りとしての利用、一旦は一般就労はしたが相談があった時の利用、いつでも戻れる安心の場としての利用など、種々様々な目的で利用されている現状がある。

私たちは、授産施設を利用する者の多様な目的にできるだけ対応したいと考えてこるが、施設内だけで対応していくには限界がある。

特に、少しでも早く一般就労ていう形で社会参加したいと考える者に対しては、施設の外に出た地域の中での対応が必要である。具体的には通院患者リハビリテーション事業を多くの当事者が利用できるような、また短期間の実習で職場体験ができるようなシステムが確立できるように、より多くの協力事業所を開拓していくことが今後の課題であり、これらは地域全体で考えていく問題である。

 

 

 

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