(4)旅客船の機能向上
? 利便性の高い旅行手段の確保
◆ 新規航路の開設や増便、船舶の高速化、観光客のニーズに合わせた季節運航、運航時間の改善などにより、利用利便性の向上を図る
【検討・具体化の対象およびその方針】
▲ 和歌山県における広域的な観光需要促進のための関東方面の増便、九州、東北方面航路の新設などを長期的に検討する
▲ 四国方面の航路については、本州四国連絡道路の整備により需要の減少などの影響が予想されるが、運航計画の検討にあたっては観光客ニーズも考慮し、サービス水準の維持・向上を図る
▲ ブルーハイウェイラインの入出港時刻の変更を長期的に検討する
《和歌山県における現状・取り組み状況》
・ 以前に鳥羽〜勝浦間航路を阪九フェリーが企画したが、需要が少なく現在運航はない
・ ブルーハイウェイラインでは、平成9年の新船導入により、スピードアップ化、船内パブリックスペースの充実などが図られている
・ ブルーハイウェイラインの勝浦発東京便の出航は午前3時台と不便であるが、1船の往復運航であり早急な改善は困難な状況にある
? 安全で快適な旅行環境の形成
◆ 乗船場の改良、観光地に関する充実した乗務員教育の実施などによる乗務員サービスの向上などにより、利用環境の向上を図る
【検討・具体化の対象およびその方針】
▲ 瀞峡・小川口乗船場の改善を図る
▲ 和歌山下津港、新宮港における乗船場の改善を図る
▲ 船舶における運航の広域性を生かし、和歌山県の観光地と他地域の観光地との歴史的な繋がりなど、和歌山県内に止まらない観光地情報の提供を検討する
《和歌山県における現状・取り組み状況》
・ 熊野交通では、瀞峡航路・小川口乗船場に駐車場、トイレ、待合所などを設置する計画を検討している
・ ブルーハイウェイラインでは、勝浦ターミナルの待合所に仮眠休憩所を設置している
・ 和歌山県および南海フェリーでは、乗船所に移動歩道の設置を図っている
・ 紀伊勝浦観光船では、船長による観光案内を実施している
・ ブルーハイウェイラインでは、航路の多様化により、船員による現地案内が難しくなっている