?エコツーリズム、グリーンツーリズム商品の取り扱い
・ 関心がないのは2社で、他は関心を持っているが、既に商品化しているのは3社。能登千枚田田植えツアー等を実施している例もある。
・ 和歌山県での実施可能性は「非常に高い」または「やや高い」が3社で、地引き網体験、林業体験、梅干しつくり体験、熊野古道とのふれあいイベント、クジラやイルカとのふれあいイベントなどが提案されている。
?和歌山県へのアクセスについて
・ 自家用車については、高速道路の延伸が最重要課題で、山間部の道路整備も必要。
・ 鉄道は、名古屋から南紀への特急便の悪さ、関空からの特急運行、特急偏重による鉄道利用の不便さ等特急整備に関する要望が大きく、オーシャンアロー等魅力的な特急列車の運行必要。和歌山市内ではJR・南海電鉄間の乗り継ぎの改善が望まれる。
・ 航空機については、南紀白浜空港のジェット化は歓迎されているが、便数、座席数が絶対的に不足しており改善必要。関空から南紀へのJR直通特急運行が欲しい。
・ 船については、ブルーハイウェイラインの東京行き運行時刻の見直し、便数増加、鳥羽〜勝浦航路新設等が必要。
?県内の交通機関について
・ 自家用車は1車線道路の解消等道路整備や白浜等の観光地周辺の混雑解消が必要。またレンタカー需要は増えると考えられ、台数増や関空乗り捨て無料化を検討すべき。. タクシー・ハイヤーは、観光タクシーのコースが少ない。
・ 観光バスは、南紀白浜空港発着便に接続した定期観光バス路線の新設、白浜・勝浦・新宮の減車抑制、また熊野古道等での大型バス通行を確保する必要がある。
・ 路線バスは、新宮〜川湯・湯の峰・渡瀬等の本数が少なく料金も高い。タクシー・レンタカーに頼らない観光ができることも必要。
・ 鉄道は、快速列車の運行等近距離利用対策が必要。
?パークアンドバスライドシステムの導入について
・ 観光バスやタクシー利用がスムーズになるため、総論的には各社とも賛同で定着を図るべきとしているが、実現に向けてファミリー客の荷物の問題、客への周知・理解の難しさ、レンタカー利用価値の低下などの課題が指摘されている。
?エコ・グリーンツーリズム導入商品化時の交通機関の問題について
・ 目的地が分散的であるため集中客による割引メリットが無くなること、地域により受入キャパシティや座席数の制約が生じることなどの問題が考えられる。
・ 主要ターミナルからの路線バス、シャトルバスの整備、バスダイヤとリンクした行動スケジュールの作成、周遊地をカバーするフリーパス等のバス網整備が必要。またレンタカー、レンタサイクルの充実も求められる。