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3. 観光関連主体の意識と行動の実態(アンケート調査結果)

 

(1) 調査の概要

観光客の行動実態とニーズ、観光供給側の動向等を把握するために、関係主体に対するアンケート調査を実施した。調査の実施概要は下表の通りである。

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(2) 観光客調査結果

?旅行の実態

・ 旅行のメンバーは家族・親戚との旅行(72%)、友人・知人(16%)が多く、個人旅行が9割以上を占めている。家族・親戚と旅行をしている人の内、子どもと一緒が30%、高齢者と一緒が22%である。旅行人数は2人(37%)が最も多い。

・ 宿泊客の日程は、 1泊(49%)と2泊(38%)が多く、県内、近畿地方、東海地方、からは1泊、関東地方等遠隔地でも2泊が中心である。

・ 旅行の総費用(一人当たり)は、日帰りで17.9千円、宿泊で71.5千円である。そのうち交通費は日帰りで6.5千円、宿泊で20.7千円である。

・ 観光地での活動内容は、自然の風景を見る(72%)、名所や社寺へ行く(70%)が際だって多く、自然と歴史を「みる」観光が中心となっている。これに温泉浴(52%)、ただのんびりする(29%)、遊園地・テーマパーク(27%)、美術館・動・植物園などへ行く(19%)と保養・娯楽型の行動が続く。

・ 近畿圏外からの観光客が多い観光地をみると、関東地方からは橋本、田辺、新宮の交通圏へ、東海地方からは新宮交通圏へ、中国・四国以西地域からは橋本交通圏への入り込みが多い。

・ 県外の立ち寄り地があった観光客(32%)は全体の3分の1であり、日帰り観光では19%であるが、宿泊観光では38%と増加している。県外立ち寄り地は、奈良県(48%)、二重県(36%)、大阪府(33%)の隣接三府県が大部分を占める。

 

 

 

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