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7 応援協定,条例等(規範化された情報を主体とする資料)

 

(1)対象とするデータの属性・形式等の特性

 

応援協定・条例等は,基本的に文字情報で作成された規範化された情報を主体とした資料である。

このような資料は,都道府県,市町村,消防本部等の地方公共団体により作成され,災害時の応急対策の役割分担や防災物資,資機材等の整備等についての相互の取り決めなどの合意事項を文書化したものである。

掲載データの形態をみると,文字情報が殆どであり,手続き方法を容易に理解できるよう,図表,フローチャート,各種様式等が利用されることもある。

これらの資料は,いわゆる文字(テキスト)データを集約したものにとどまらず,特定の団体間の防災対策の内容をルール化(規範化)したデータである点に特徴がある。そのため,本資料は地域防災計画等と内容的に似ているが,このような点を重視した資料として位置づけられる。

 

(2)対象とするデータの情報量・保持形態等の特性

 

一冊の応援協定・条例等の情報量は,概ね1〜10頁相当(1頁につき,漢字にして1000文字相当と換算すると,文字による情報量は概ね千文字〜1万文字)。

データの保持形態については,概ね紙媒体(協定書,条例そのもの等)となるが,最近はこれに加えて,フロッピーにより保持形態とするものも多くなっているものと思われる。

 

(3)デジタル化傾向の概況

 

近年の応援協定・条例等の作成過程をみると,ワープロソフトを活用して作成されることが多いが,これらのデータそのものが関係機関以外に提供されることは少ない。

また,利用する機関は相互に,協定や条例の内容を出力した紙媒体(印刷物)を保有するにとどまっており,この面でのデジタル化は殆ど進んでいないと考えてよい。

 

 

 

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