日本財団 図書館


第2章 防災まちづくりプラン策定支援システムの考え方

 

2.1 防災まちづくりプラン策定支援とは

防災にかかわる施策は,図2.1に示すように,防災アセスメントをはじめとして地域防災計画の作成や被害想定の実施など多岐にわたっています。こうした防災関連施策の中で,「防災まちづくり」は公園・緑地等の公共空間の整備、道路・街路等の整備,公共施設・ライフラインの強化,耐震性貯水槽の整備等のハード面と,消防団や自主防災組織の強化,防災訓練,災害時の応援協定の締結といったソフト面の両面から防災機能を高める地域づくりをすすめる役割を担っています。

「防災まちづくり」を円滑に進めるにあたり,最も重要なことは防災に関連する施設等がどこにどの様にあるのかを正確に把握することといえます。この場合,これらの情報を分かり易く表示した「防災マップ」は,対象地域を視覚的・空間的に把握できることから,「防災まちづくり」において,対象地域の現状把握,「防災まちづくりプラン策定」を支援していく上で極めて重要な役割を果たしています。

このようなことから本研究では,防災まちづくりプランに必要となる,多種多様な防災マップ等を自由に作成・表示させることが可能な防災まちづくりプラン策定支援システムの研究開発を行いました。

 

004-1.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION