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4. 防災のフレームを考える

 

防災には、予防医学的対応、緊急治療的対応、リハビリ的対応、公衆衛生的対応がある。なかでも公衆衛生的対応が基本であるが、このことを忘れている。

防災対策の循環を考える。事前の防備と事後の復興が大切であるが、自治体の地域防災計画などは応急対応に偏向しすぎている。現代都市では、事前復興という発想が大切。

都市構造レベルとコミュニティレベルの両面で考える。ハードウェアとソフトウェア(もしくはヒューマンウェア)の両面で考える。

防災面から土地利用を考える。危険なところに住まないのも、危険を承知して住むのも、防災である。

防災面から都市構成を考える。「たこあし」があれば「くもの巣」もある。分散だけでは駄目、分散があればネットワークが必ず必要となる。

防災面から空間密度を考える。密度の最適値は何によって定まるか。成長管理も必要なら密度管理も必要である。

防災面から運営管理を考える。品質管理、性能管理、利用管理、情報管理をつかさどる防災マネージメントが必要となる。それに防災まちづくりマニュアルも必要。

 

 

 

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