成部分であり、海洋事業の発展には強大な海軍の支援必要である」。
☆蔡小洪(Xia Hang)「戦略競争はすでに大気圏外・海洋に向かっている」
(「解放軍報(1987年1月2日)」(9)
「海洋は豊富な生物資源・鉱物資源・科学資源・動力資源の宝庫であり、西暦2000年までに世界の海洋開発総生産は、世界総生産量の15から17パーセントに達するであろう」。「20世紀末期から21世紀初頭にかけて、世界は海洋経済の時代に入り、海洋は世界の主要な軍事競争の対象となろう」。「中国は人口が多く、1人当たり資源の少ない国であり、新しい戦略資源を開発し国力や軍事力を強化できるか否かは、中国が21世紀に挑戦できるか否かを決する」。「資源は国家経済の血液であり、国防発展の基礎である」。「新たな戦略資源は宇宙空間と海洋にある」。「われわれは強固な意志と軍事力を含むパワーを備え、国際資源開発に加わり、われわれの国益を擁護するとともに、わが国の現代化建設を促進しなければならない」。
そして、1989年には海軍副司令員の張序三(Zhang Xusan)が、全人民代表者会議の政府報告に、「海洋権益の擁護」を盛り込むべきであると主張し(10)、1992年10月の第14回全人民代表者大会で、江沢民総書記から「今後、軍隊は近代戦の必要に応じて自己の体質改善に力を入れ、戦闘力を全面的に高め、領土、領海、領空の主権と海洋権益の防衛、祖国統一と祖国の安全擁護という神聖な使命を担うべきである(11)」と、初めて「領海の主権と海洋の権益の防衛」が言及された。そして1993年5月には劉華清(Liu Huaqing)軍事委員副主席が、「中国の特色ある軍近代化の道を断固として変えることなく前進しよう(12)」との論文を発表し、軍隊の近代化、ハイテク化を訴え、「中国は海洋大国であり、数百万キロの領海、内海、大陸棚や経済水域があり、一万8000キロの海岸線、6500もの大小の島嶼がある。海洋と中華民族の生存と発展は密接な関係がある。わが国の海洋権益を保持・防衛するためには、強大な海軍を建設しなければならない。現代では、海上陸上を問わず空軍の支援なしでの作戦は成り立たない。従って海空軍の現代化建設を優先しなければならない」。「軍事力の使命は領土、領海、領空および海洋権益を防衛し、国家統一を守り、国家の安全を防衛することにある」と論じた。さらに、1992年4月の海軍創立43年記念日には、海軍司令員の張連忠(ZhangLianghong)中将が、「改革解放-『シーレーン』防衛の先頭に立て(13)」との談話を発表し、「海洋は既に改革・解放政策の前進基地、貿易の主要ルート」であり、「海軍は沿