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えられる。」

このように、中国は長期にわたる壮大な海軍建設計画を持っている。

(2)海軍力の近代化計画

中国の軍備計画等は公表されておらず、極めて不透明であるが、中国の資料(海事普及誌「艦船知識」89.11)及び台湾の資料(中国研究専門誌「中共研究」94.4)等を参考に近代化海軍の建設計画を検討してみたい。

高級海軍士官を養成する大連艦艇学院長の林治業少将は「攻撃と防御の双方を保有しなければ、敵をせん滅し、また自己を守ることは出来ない。歴史上の多くの事例が証明しているように、兵力が多くてもバランスを欠いて発展した海軍はその総合能力を十分に発揮できない。」と述べており、中国は、原子力潜水艦、航空母艦等を備えたバランスのとれた近代的な海軍の建設を目指していることは異論のないところであろう。

これらの資料から中国は近代海軍力の建設を次のように計画していると考えられ、現在までの実績から、計画は着実に進行していると考えられる。

・第1段階(〜2000年)

-潜水艦は高性能の通常動力型潜水艦を強化する。(ロシアからK級潜水艦の購入、SONG級潜水艦の建造)

-水上艦艇は多機能な中型水上艦艇を重点にし、比較的強力な対潜、防空、対艦及び電子戦の各能力を要求し、併せて自動化された作戦指揮システムや対艦、対潜ミサイル搭強可能なヘリコプターを装備する。(LUHU級

駆逐艦及びυIANGWEI級フリゲートの建造、ロシアからソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦2隻の購入)

-航空兵力は陸上を基地とする戦闘機(ロシアからSu-27の購入)、中距離戦闘爆撃機(FB-7の製造)と艦載ヘリコプター(Z-9の製造)を重点とし、早期警戒機、偵察機、電子妨害機及び空中給油機をバランスよく発展させる。

-人材の育成、組籠の確立を重視する。

・第2段階(2000〜2020年)

-V/STOL性を搭載する軽空母(2〜3万トン数)を保有する。

-第1段階を更に発展させる。

 

 

 

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