(4)8つの重点施策
大阪市環境基本計画では、以上のような基本方針の実現に向け、21世紀までの5年間に積極的に取り組む施策、中長期的な展望のもとに調査研究を行いながら取り組むべき施策を、8つの重点施策としてとりまとめ、その推進を図っている。
以下では、その重点施策に関して、基本的な考え方と具体的施策について述べることとしたい。
? 花と緑にあふれる美しいまちづくり
平成2年に開催した「国際花と緑の博覧会」の基本理念である「自然と人間の共生」を継承し、花と緑にあふれる美しいまちづくりを進めるとともに、水、花、緑、美しいまちなみや歴史的遺産などを活かした魅力ある都市景観の創出を図ることを基本的な考え方としている。
具体的施策としては、
・公園・緑地等の整備を促進するため、身近な公園や大規模公園・緑地の整備、地域の森・都市の森づくり、下水道施設等の上部利用など公共施設を活用した公園・緑地等の整備や、農地のオープンスペースとしての活用を進める。
・公共空間の緑化及び民間緑化の推進のために、グリーナリー大阪・2005事業の推進を図る。
・下水処理水等の維持用水としての活用、公園・緑道等の落ち葉掃除等の美化活動の推進、樹木の剪定枝等を加工し土壌の改良材とする「緑のリサイクル事業」の推進、無農薬除草の推進など、公園・緑地の維持管理事業を推進する。
・公共施設のデザイン向上、民間建築物の景観整備、水辺の景観整備、環境に配慮した魅力ある夜景の創出、楽しく歩けるみちの整備、歴史的・文化的魅力に満ちたまちの創出、都市環境を守り育てる風土づくり、道路利用の適正化の推進などにより、美しいまちなみの整備を促進する。