・施設概要
施設名称:パレール川崎、所在地:川崎市川崎区東田町8
設置年:1991年、建物用途:集合住宅、商業施設、
業務・行政施設(川崎区役所)、駐車場、敷地面積:5,673?、延床面積:合計52,826?
システム構成
・CGS設備、原動機:ガスエンジン、定格出力:300kW×2基
燃料:都市ガス(13A)、排熱回収:950Mcal/h(ジャケット冷却水、排ガス熱交換器により直列回収)
・受電設備、契約電力:業務用1,640kw(自家発補給300kW)
受電電圧:6,600V源設備
ガス焚冷温水機房550RT・暖房1,512mcl/h×2基、温水吸収式冷凍機:188RT×1基(温水入口80℃、温水出口88℃)、温水ボイラー:540Mcal/h×2基
・システムの特徴
2基のガスエンジン発電機により発電された電力は、商用電力と系統連係されて、商業、業務・行政施設、駐車場、熱供給プラント及び共用部分で使われている。ガスエンジンのジャケット冷却水及び排ガスから熱交換器を通して回収された排熱は、温水吸収式冷凍機、80℃温水用熱交換器、60℃温水用熱交換器に送られ、冷水や温水が作られる。80℃温水用熱交換器は、住宅の暖房・給湯用及び商業施設の給湯用熱媒の加熱用としてガス温水ボイラー(リニアマルチヒーター)と直列につながれている。冷暖房用に使用されるガス焚吸収式冷温水発生機と温水吸収式冷凍機、60℃温水用熱交換器は、排熱の有効利用と供給温度の安定性から、直列と並列の切り替え式となっている。
? 地域熱供給の導入
新しい研究・開発機能の展開を図ることを目的とした都市型工業ゾーン形成の核となる施設として1989年に竣工した「かながわサイエンスパーク(KSP)」には、神奈川県で最初の地域熱供給が導入されている。
・施設概要