日本財団 図書館


が交差する街として、愛知県一宮市を起点とする東海北陸自動車道と小矢部を起点に輪島市へ至る能越自動車道とが小矢部砺波JCTで北陸自動車道と交差することになり市域の中に1つのJCTと2つのICを有するという全国的にも希な高速交通体系上の要衝地となりました。今後、環太平洋へ通じる東海北陸自動車道、環日本海へ通じる能越自動車道が整備されることにより、地域の産業流通機能を大幅に改善させることで地域経済の大きな発展が見込まれてます。

その地理的利便性を生かし、自治省のリーディングプロジェクト事業による経済・文化の交流拠点クロスランドおやべが平成6年5月に誕生しました。クロスランドおやべは、交流&アミューズメント空間としてメインホール、セレナホールと大小のホールを持つクロスランドセンター、直径200mの円形芝生ひろば、そしてダ・ビンチテクノミュージアムを併設するクロスランドタワーの3つの施設が中心となって形成されています。メインホールは、回転式可動席システムを取り入れ、完全な平土間状態での使用も可能にし、様々なイベント空間をつくりだします。クロスランドタワーは、高さ118m、展望台からは立山連峰、砺波平野の散居村が一望でき、次代へのランドマークとして誇示しています。

運営は財団法人クロスランドおやべが市より管理委託を受け、文化団体の助成や新しい団体の育成も行っております。また、自主事業も企画し、春・夏・秋には3つのフェスティバルを実施しております。今年は、日本海側初の第1回ヘリコプターフェスティバルをゴールデンウィークに行い、県内外から大きな反響を得ることができました。

クロスランドおやべは、小矢部市の新しい文化の発信地として地域間はもとより、県内外の交流の場として、なお一層発展させることが必要であり今後、ますます期待がかけられております。

むすび

最後に、コミュニティは、それぞれの地域においてそれぞれ違った顔を持っています。したがって、他の地域のコミュニティづくりの手法をそのままの形で持ち込もうとしても決してうまくいくとは限りません。「コミュニティづくり」はその地域の特性に合わせ、住民が創意工夫をして実践し、郷上を愛するという精神を育むことによって、自然とコミュニティが形成されていくのではないのでしょうか。小矢部市民は、個々のふれあいと笑顔を大切に「交流があり 文化にあふれ 活力あるまち・おやべ」をめざして頑張り続けます。

015-1.jpg

 

 

 

前ページ   目次へ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION