普及しました。
c) ブロック建造方式の導入と開発
溶接を主体としたブロック建造方式は昭和25年から30年にかけて導入され,各社それぞれの工夫を加えつつ,また船の大型化につれブロックのサイズも変遷を経つつ定着していきました。図27はブロック建造の例で,図28は戦前の肋骨鋲接建造の風景を示したものですが,今昔の感に耐えません。また昭和35年には,作業性の良い下向き溶接のメリットを生かしたロータスシステムが三井造船で開発され,ユニークな施設として注目されています(図29)。
d) 先行艤装の導入と開発 昭和35年〜
各ブロックに予め機器類や配管を設置しておく先行艤装は作業効率の向上に極めて効果的な方法で,昭和35年頃から始められています。
e) 品質管理の導入 昭和27年〜昭和37年
ブロック建造に伴い各ブロックの寸法精度を揃える必要から割に早い時期から各工種の作業の標準化が行われましたが,本格的な品質管理は昭和37年頃から行われています。
f) 作業合理化の推進(コンピューターによる工程管理) 昭和39年頃より
iii) 建造船の大型化とブロック建造方式移行に