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都への旅行も数が少なければ同社の一般観光とあわせるなどで対応ができた。

バンケットは,顔見知りが多く,ゆったりと話をできるようにと,特にアトラクションなども設けず,担当幹事の軽妙洒脱な司会によりJohansson氏,Bunch教授,三菱重工業宮崎晃特別顧問ら日米欧のキーパーソンの挨拶などを中心に着席方式とした。バンケットの様子を写真6に示す。バンケットは,会議参加者ばかりでなく,展示関係者も別途料金を支払われ参加された。

 

7 会議の評価

 

吉田会長が挨拶で述べられたが,1994年のG7ナポリサミットでの合意のもとに「海事産業の情報化」が目標として掲げられ,世界各国が研究開発を活発に繰り広げ急速に多くの成果が出されているところである。経済状況は厳しいものの,この分野は一種順風の中にある。 トピックも多彩にでき,参加者もある程度予測でき,論文も20%程度をお断りするなど,会議全体の骨格は作りやすかった。実際の運営でも,セッション,展示会などいずれも,一日目の昼食が足りなかった以外には大きなトラブルはなく,よく準備された会議との印象を持っていただいたと思われる。最終日に,アンケートを配り会議の評価を問うた。その結果を,図2にグラフで示した。

運営,場所,論文,展示会についてgoodsまで含めると御満足いただいたかにみえる。会場や運営実施については会場のすぐ近くの三菱重工業に幹事をお願いしたところ,事前に詳細な打ち合わせをするなど大変丁寧に対応いただいた。

なお,開催経費的にも,参加者が予想を上回ったため5%程度の黒字となった。

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8 お わ り に

 

わが国造船業発祥の地の一つでICCASが24年ぶりに開催されたことは感慨深いものがあった。ご後援いただいた運輸省,補助事業としてご支援賜った日本財団には,ここに成果をご報告し深く感謝申し上げる。大変多くの方のご指導ご支援を賜った。開催にあたり古い記録を調べたが,多くの先人のご努力が継承されての結果である。国際プログラム委員会,百周年組織委員会,実行委員会,殊に実行委員会幹事会の皆様には日常の多忙な業務以外に骨身を惜しまずご努力いただいた。ICSの鈴木広行氏,穴澤葉子氏,JTBの戸田加寿子氏,渡辺道子氏にも大変によく働いていただいた。筆者にとっては,会議そのものに加えてこれらの仕事も貴重な思い出となった。

 

 

 

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