(84) 水面衝撃をうける円筒殻の流体・構造連成応答シミュレーション
荒井 誠(横国大),宮内達哉(住重)
水面衝撃を起こす構造物周りの流場を数値流体力学の手法を用いて計算し,構造の応答計算との間で時々刻々の情報を交換しながら時系列計算を進める流体・構造達成計算法を開発した。また,アルミニウム製円筒殻模型を用いた水面落下模型実験も実施し,計測したひずみの時系列を数値計算結果と比較した。水面衝撃による運動変化(減速の影響)と,弾性変形による円筒殻周辺の流場の圧力変動を共に考慮した連成応答シミュレーションの結果は,模型実験結果によく一致することが分かった。
(85) 水中爆発荷重を受ける水没構造物の衝撃応答(第1報)
-円筒構造物周囲の衝撃圧力について-
梅本勝弥,吉川孝男,野沢和男,阪上裕志,佐野 正(川重)
著者らは,水中爆発を受ける水没構造物周囲の衝撃圧力の特性を,実験および数値解析により研究した。主な結果は, 1) 2重指数関数近似を用いると,フリーフィールド中の圧力波形を5%以内の精度で関数表記できる。2)構造物のシャドウ効果により試験体背後の反射係数は小さくなる。3)流体構造連成効果は,構造物周囲の衝撃圧力に大きな影響を及ぼしている。4)数値解析により,衝撃圧力の概略推定が可能である。などである。