1.調査研究の目的
ジェットフォイルが我が国に導入されて約20年経過し、ジェットフォイルの検査と共にガスタービンエンジンの検査が行われて来た。ガスタービンエンジンの整備は今までの実績を踏まえた上、将来どのように在るべきかを海外及び国内の整備実態を調査して整備基準のための資料を作り、安全な整備と船社の安定した経営に寄与することを目的とした。
2.事業の概要
ガスタービンエンジンの整備の範囲について実態調査の上、開放検査の範囲及び整備の間隔等の合理的な評価を行う。また、舶用ガスタービンエンジンの整備に関する安全性に対する評価を行うため、下記のような調査を行った。
(1)国内調査
1)各社ジェットフォイル保有状況・就航航路調査。
2)整備状況調査。
3)ガスタービンエンジン事故調査。
(2)現地調査
委員長、事務局、関係希望委員よりチームを作り、ヒヤリングを含む実態調査を行った。
1)国内
?佐渡汽船株式会社及び海上アクセス株式会社等の運航実態、整備環境及び施設等の調査。
?川崎重工業株式会社(川重ジェイ・ピイ・エス株式会社)、三菱重工株式会社(名古屋誘導推進システム製作所)の整備施設状況等の調査。
2)海外
?香港のFEH社運航実態、整備状況調査。
?米国のNAC社の整備状況調査。
?米国のAEC社の製造状況と設計に関する意見及び整備に対するメーカーの考え方等の調査。