このテストは、製造者が次回の検査まで床気室の安全の確保を確認できる他の縫い目テストに代えてもよい。このテストは製造後10年経過後、毎年実施しなければならない。
(6) 気体を抜いた後、気柱の付け根をメーカーの指針に基づきチェックしなければならない。
(7) ぎ装品の全てをチェックし良好であることを確認し、有効期間のある製品は、整備した時点で行政府が認めた有効期間が6ヵ月未満の場合は取り替えなければならない。
(8) 進水装置用救命いかだは2回目毎の整備の際に10%オーバーロードの懸架テストを受けなければならない。11年目以降に行われる縫い目(FS)試験は進水装置用救命いかだで過負荷荷重試験が行われる整備では執行しなくてよい。
(9) 整備記録は最低5年間保管しなければならない。
(10) 全ての整備された救命いかだの統計記録を保管しなければならない。特に、その記録には発見された欠陥、修理を実施したこと及び使用不能と判断され、整備されなかった製品を含めなければならない。この統計は行政府が入手できるものでなければならない。
○NAPテスト
1 安全弁にプラグをする
2 順次圧力を使用圧力の2倍又は規則で定められた繊維の引張力の20%の張力が働く圧力のうち小なる方の圧力まで上昇させる。
3 5分間放置後、縫い目ずれ、亀裂又はその他の欠陥を生じないこと。また、著しい圧力のドロップがないこと。浮力室の亀裂から音がしている場合は使用不能とする。亀裂音がない場合は安全弁のプラグをはずして全ての気室の圧力を同時に下げなければならない。
4 救命いかだメーカーは救命いかだの気重サイズ及び要求される繊維引張力に対応する次式により計算された正確なNAPテスト圧力を整備マニュアルに記載する。
P(kg/cm2)=2x 引張力(kg/5cm)/25x 直径(cm)
○NAPテスト、使用圧力テスト(WPテスト)、ガス膨脹テスト(GIテスト)及び床気室テスト(FSテスト)の検査周期